PLACENTA INJECTION
プラセンタ注射
プラセンタ注射とは
プラセンタ注射は、胎盤由来の成分を含む注射剤を用いた美容・健康治療法です。胎盤には豊富な栄養素や成長因子が含まれており、これらの成分が肌や体全体に様々な効果をもたらすと考えられています。当院でのプラセンタ注射は、自費診療ではラエンネックを、保険診療ではメルスモンを利用しております。今回は保険診療で利用するメルスモンについてと、その効果、推奨される治療頻度、最後に保険の適用条件と費用について解説いたします。
米保険診療の適用条件はページ下部をご確認ください。
メルスモンとは
メルスモンは、日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で得られた胎盤を原料として製造された医療用プラセンタ製剤になり、以下の特徴があります。
- 製法:加水分解法を用いて製造されています。
- 胎盤含有量:1本(2ml)あたり100mgの胎盤エキスを含有しています。
- pH:中性に近いため、注射時の痛みが比較的少ないです。
- 添加物:ベンジルアルコール(0.03ml)が含まれており、これが痛み止めの役割を果たします。
期待される効果
メルスモンによるプラセンタ注射では、以下のような効果が期待できます:
- 更年期障害の諸症状改善(のぼせ、冷え、不眠、イライラ感など)
- 免疫機能の向上
- 肝機能の改善(肝硬変、慢性肝炎など)
- 美肌効果(肌のハリ・つやの向上、コラーゲン増殖促進)
- 美白効果(活性酸素除去、メラニン生成抑制)
- アトピー性皮膚炎や肌荒れの改善
- 疲労回復
- 花粉症やアレルギー性鼻炎の症状緩和
推奨される治療頻度
効果を実感するためには、以下のような使用頻度が推奨されます:
- 初期:週2〜3回のペースで最低1ヶ月継続
- 維持期:週1回程度での継続
ただし、個人差があるため、医師と相談の上で最適な頻度を決定することが重要です。
注射方法
通常、1回の治療で2ml(1アンプル)を上腕伸側等に皮下注射します。また当日内に2アンプルを打つ場合、2アンプル目(ラエンネック)からは自費診療となってしまいます。当院では1アンプル1,000円にて承っております。
保険適用条件
メルスモン注射は、特定の条件を満たす場合に保険適用となります。以下に保険適用の条件をご説明いたします
保険適用の対象となる方
1. 更年期障害の症状がある女性 ( 週2回 )
- 年齢条件:概ね45歳から59歳まで
- 症状例:ほてり、のぼせ、発汗、イライラ、不安、睡眠障害など
2. 乳汁分泌不全の方 ( 週1回 )
- 当院では現在準備中の為、当症状の方の診察は出来かねます。
保険適用の場合、患者様の自己負担額は以下のようになります(3割負担の場合):
- 再診時:500円程度
- 初診時:1,000円程度
注意事項
- 保険適用には医師の診断が必要です。症状や年齢が該当しても、自動的に保険適用になるわけではありません。
- 更年期障害以外の目的(美容目的など)でのメルスモン注射は保険適用外となり、自費診療となります。
- 保険適用の可否は個々の症状や状態によって異なります。詳細は診察の際に医師にご相談ください。
- 厚生労働省の指針により、プラセンタ注射の使用には同意書が必要となります。
- 治療の頻度や期間は症状や効果に応じて医師が判断いたします。
メルスモン注射による更年期障害の治療をご検討の方は、まずは当院での診察をお勧めいたします。保険適用の可能性や治療計画について、詳しくご説明させていただきます。
メルスモンに関する、安全性と注意事項
- メルスモンは厚生労働省に承認された医薬品ですが、特定生物由来製品のため、使用には同意書が必要です。
- 感染症伝播のリスクは極めて低いですが、理論上のリスクは完全には否定できません。
- プラセンタ製剤を一度でも使用した方は、献血ができなくなります。
- 妊娠中や授乳中の方、特定の疾患をお持ちの方は使用を控える場合があります。